ごはんと食パン、あなたならどちらを主食にしますか?
日本人の主食は、お米ご飯に決まっています。
朝・昼・夜の三食はご飯が一番ですね。
ご飯を食べないとどうも調子が“いまいち”です。
という人も多いのではないでしょうか?
しかし、最近の食生活が欧米化してきたことにより、
ご飯よりもパンを好む方が増えています。
朝は必ずトーストに牛乳の組み合わせというご家庭もあるようです。
GI値という視点で、
パンとご飯についてどちらを主食にした方が良いのか考えてみることにしました。
食事をすれば血糖値は上昇します。
食べ物によっては血糖値の上昇が緩やかであったり、
またその逆で急激に血糖値が上昇したりします。
日頃食べている食事が急激が血糖値上昇するものばかりだったら・・。
自分の食生活がどのようになっているかは自分や家族しか知りません。
毎日食べるご飯やパン。
今まで血糖値のことなんて考えたことがないという人も多いと思います。
GI値を意識する
その指標としてGI値と言うものがあります。
Glycemic Index=グリセミック指数の頭文字のGとIでGI値と呼びます。
このGI値とはなんでしょうか?
GI値とは、炭水化物を含む食べ物が分解され、体内で糖に変わり、
血糖値が上昇する程度を示した値です。
この値が高いほど血糖値が上昇するのが早いということです。
血糖値の上昇は緩やかな方が、高血糖値状態の時間が短くてすむからです。
高血糖値状態がつづいてしまうと体内でAGEがつくられてしまうからです。
さて、ご飯やパンなどのGI値はどうなのでしょうか?
両方ともにGI値は高い方に分類されます。
血糖値が上昇しやすい食品です。
GI値で見た場合、比較すると同等なので別の視点で比較することにしましょう。
パンは比較的GI値が高い上に、ジャムなどさらにGI値が高いものと組み合わせて
しまいます。パンが好きな人は、パンを食べる順番を意識するとよいかもしれません。
出来るだけGI値の低い食品から食べてパンは後から食べるような順番です。
今までGI値のことを知らなかったのにGI値を意識しましょうと言われても正直
戸惑ってしまいます。
これが糖尿病などの生活習慣病に罹ってしまったら、意識しなければならなくなります。
糖尿病はサイレントキラーと呼ばれていて、発症するまでなかなか気が付かない病気です。
糖尿病へのリスクは誰でも持ち合わせていますので、予防という観点から一度、
GI値のことを意識してみることをおすすめします。
アミノ酸スコア
さて、GI値で比較できなかったご飯と食パンですが、
含まれている栄養成分の中で必須アミノ酸で比較するとよいでしょう。
この必須アミノ酸とは、人の体に欠かせない栄養素となっていて、自分の体内で
つくることができないものです。
栄養分として食べ物を通してとる必要があります。
この必須アミノ酸の数がパン類よりもご飯の方が多く含まれています。
これにはアミノ酸スコアという数値を用います。
このアミノ酸スコアとは、必須アミノ酸の配合バランスを点数化したものになります。
アミノ酸スコアによると、
ご飯は65 > 食パンは44
となっていてご飯の方が、食パンよりも必須アミノ酸の量が多いのです。
単純な比較となってしまいましたが、
ご飯と食パン、どちらを主食にした方が良いのかというよりも、
GI値や必須アミノ酸など知識を得るきっかけになってほしいと思います。
それにより、普段からバランスの良い食事や血糖値のゆるやかな上昇をするために
自分の食生活を見直すポイントとなります。
AGE(終末糖化産物)をカラダに溜めない・増やさないことにもつながっていきます。
健康長寿のライフスタイルに欠かせないキーワードとなります。