体内の老化物質とは、AGE(終末糖化産物)のことです。
このAGEは体内でタンバク質と糖が結びついてできます。
さて、AGE(終末糖化産物)は体内で造られるだけでなく、
食べ物にもAGEは含まれています。
つまり、体内にAGEが溜まる過程には2つのしくみがある
ということになります。
体内でAGEが造られる。
カラダを構成する細胞のほとんどは、タンパク質でつくられています。
各細胞には、血液が酸素と栄養を運んでいます。
血液中にある栄養にはブドウ糖が含まれますが、
食事をするとそのブドウ糖の濃度が上がっていきます。
それを高血糖状態と呼びます。
糖とタンパク質が結びつきやすくなり、AGEが造られます。
食べ物に含まれるAGE。
食べ物にもAGEは含まれています。
例えば焼き鳥。
鶏肉(タンパク質)をたれ(糖質)で焼くと、
メイラード反応(注1)が起こりAGEが大量につくりだされてしまいます。
AGEが大量に含まれている食品を食べると当然体内に溜まるAGEも増えて
しまいます。
注1・・・メイラード反応とは、1912年にフランスの化学者・
メイラード博士により発見されたものです。
タンパク質と糖が一緒に加熱することで、タンパク質が変性する現象です。
このAGE(終末糖化産物)は、毒性が強く、老化を促進するだけでなく、
様々な病気の原因になっています。