エネルギーをつくりだす基礎代謝。
自動車には活動を産みだすエネルギーをつくるためにガソリンが必要なように、
ヒトにもエネルギー源が必要です。
そのヒトのエネルギー源の多くは、
基礎代謝から産みだされているのです。
体温を一定に維持したり、心臓を規則的に鼓動させたり、血液を循環させたり、
生命の維持に不可欠なエネルギーはすべて基礎代謝エネルギーです。
運動をしているときだけでなく、寝ているときでも消費されています。
この基礎代謝エネルギーは、
年齢を重ねるごとに減少していきます。
基礎代謝エネルギーが減少すれば、カラダに溜めている脂質が燃焼されないため、
よく年齢を重ねると今までと食事の量は殆ど変わらないのに、なぜか太ってしまう人が
いるのはその為です。
太ってしまった人が注意しなければならないのは、メタボリックシンドロームです。
内臓脂肪の蓄積を反映する腹囲を必須項目とし、さらに糖代謝異常(糖尿病)、
脂質代謝異常(高脂血症など)、高血圧のうち2項目以上が重なった病態を
「メタボリックシンドローム」と診断します。
メタボリックシンドローム
まずは外見からチェックします。
胴回りが(おへその高さ)男性85cm、女性90cm以上の人は、
メタボリックシンドロームのチェックが必要です。
続いて次の3項目をチェックします。
1.血清脂質異常
トリグリセリド値 ≧ 150mg/dl
HDELコレステロール値 < 40mg/dl
のいずれか、または両方
2.血圧高値
収縮期(最大)血圧値 ≧ 130mmHg
拡張期(最少)血圧値 ≧ 85mmHg
のいずれか、または両方
3.高血糖
空腹時高血糖 ≧110mg/dl
胴回り + 上記3項目のうち2項目以上該当
ならメタボリックシンドロームに診断されます。
内臓脂肪の蓄積を反映する腹囲を必須項目とし、さらに糖代謝異常(糖尿病)、
脂質代謝異常(高脂血症など)、高血圧のうち2項目以上が重なった病態を
「メタボリックシンドローム」と診断します。
ほおっておくと怖い病気につながっていきますので、
まずは外見をチェックしてみてください。
基礎代謝エネルギーの減少を防ぐことは、
メタボリックシンドロームを防ぐことにも通じています。